付属毛皮の手入れと保存方法

毛皮は高級になるほど弱いという逆説的な欠点がある。また、極端な湿気や乾燥した空気は革同様、毛皮を痛める。雨や雪に濡れた時は、軽く振って水滴を切り、乾布で拭き、時間をかけて自然に乾かすこと。暖房器具、火気、日光などで短時間で乾燥させてはならない。

塵埃による汚れの場合

埃を取る時は、柔らかく鞭か棒のようなもの、あるいは手のひらで軽くはたき、温湯で固く絞ったタオルなどで毛並みに沿って拭き、時間をかけて乾かした後、油気のない櫛かブラシなどで毛並みを揃える。

油による汚れの場合

油気のある軽い汚れを取るときは、ベンジンをつけた綿やガーゼで毛並みに沿って拭いたのち、さらに毛並みの逆の方向から拭く。

着用後ハンガーにかけるときは毛皮の両端を持ち、軽く何度も振って毛のフワフワした感じに戻してから正しい角度で掛ける。

たたみ癖を直すときは、温湯で固く絞ったタオルなどをクセの付いた箇所にのせて、毛並みにそって押さえるようにする。その後陰干しにして湿気を十分にとる。ひどい汚れは設備の整った有名クリーニング店に依頼すること。

保存

虫害を防ぐことが第一。その為には梅雨時期の前に前述の手入れを行った後、しまうこと。ファーケース、金属箱、茶箱、紙箱に入れるか、ハトロン紙でしっかり毛皮の部分を包んで外気を断つようにして保存するが、ポリエチレンのような、内部に湿気が充満してしまうものは毛皮を損なうので注意すること。箱の中には防虫剤と防湿剤を入れる。次に9月ごろ、再度同じ要領で陰干しと保存法を行うと良い。

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